福祉×建築×医療の総合的なことが学べる福祉住環境コーディネーター。これからの高齢化社会に知っておきたいこの資格の概要と魅力を看護師であり福祉住環境コーディネーター2級の資格を持つ立場から書いた記事です。在宅看護や高齢者看護に関わる方は取得して損はない資格です
はじめに
自分のスキルアップのために新しい資格の勉強したいなー。
どんな資格がいいんだろう?
今自分の関わっている患者さんに関する資格なら勉強しやすいと思うよ
自分に興味のある資格が一番だね。資格は自分の「武器」になるよ。
こんにちは、アラサー看護師豆大福餅です。
今回はタイトルの通りです
福祉住環境コーディネーター
この資格を取った感想と経験から、資格について興味を持ってもらえたらと書いた記事です。
これらは全て福祉用具ですね。普段から馴染みのある人もない人もこの資格を取ればもっと詳しくなれます。
自己紹介が遅れましたね(*゚∀゚*)
このブログは、看護師が無理なく仕事を続けられることを目指してゆるーく運営しているブログです。
アラサー看護師豆大福餅です
節約や投資をしながら5000万円を貯めるために自分自身が実践している経験を中心に書いたブログを運営しています。
Twitter(@kabumamedaifuku)もしてます。
豆大福餅の聞くも涙、語るも涙(大袈裟ですね…)のブラック企業時代の話はプロフィールにあります。
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さて、前置きが長くなりました。
この福祉住環境コーディネーターという資格。
看護師よりもPTさんやOTさん、建築関連の方に馴染みがある資格かもしれません。
でも、看護師が持っていて決して損はない資格です。この記事にメリット・デメリットを書いているので合わせて読んでみてくださいね。
福祉住環境コーディネーターはどんな資格?
普段馴染みがあるのは、車椅子や電動ベット、杖などの移動に関わるものだけどそれ以外にも福祉用具はたくさんあります。
資格の概要
この資格は東京商工会議所か主体となり開催している民間資格です。
この資格を持っていれば、介護分野で働きたい人も福祉分野で働きたい人も建築分野で働きたい人もより活躍できます
実際に豆大福餅が2級を受けた時も、年齢は大学生くらいの方から60代くらいまで幅広くいろんな職種の人が受けてそうな印象でした
ケアマネージャーさんが福祉用具の選定のためのスキルアップや工務店などの建築分野の方が介護保険を使用した住宅改修の時に役立てるために受験されたりするようですね。
豆大福餅は福祉用具に詳しくなりたかったのと、介護保険制度で使える福祉用具や住宅改修の知識が欲しくて勉強したよ
*公式テキストを見て、思ったより専門知識がいらないかも?と思ったのも受験のきっかけです(福祉・医療分野はある程度の知識があるため看護師は有利です)
資格取得でできること
具体的にどんな仕事なの?
高齢者や障害者のとって、住みやすい住環境を提案するアドバイザー
の役割があるわ
福祉住環境コーディネーターは簡単にいうと
もっと快適に暮らせるように福祉用具や住環境を整えていくプロ
と言えるでしょう。専門知識を持ってアドバイスする姿はかっこいいですね。
福祉住環境コーディネーターの公式HPによると
医療・福祉・建築について体系的 で幅広い知識を身につけ、各種の専門職と連携をとりながらクライアン トに適切な住宅改修プランを提示します。また福祉用具や諸施策情報な どについてもアドバイスします。
とあります。
介護保険で住宅改修をする際の意見書の作成をすることができます。
自分の家をバリアフリーにしたい時などこの資格があれば役立ちますね。
どんな人が受験しているの?
実際にどんな人が受験しているのかもHPに載っていました。
さて、看護師はどのくらいの割合でいるのでしょうか??
2級・3級のアンケート結果ですが看護師は全体の3%いました。
やはり福祉に関わる人が受験することが多いようですね。
3級では専門学校生、高校生などの学生の割合がとても多くなっているので、看護学生さんにもおすすめかもしれません
資格の取り方
試験の日程
現在はインターネット経由の受験(IBT)となっています。移行期間のためテストセンターと呼ばれる試験会場で受験するCBTも行われています。
以前は商工会議所で実際のマークシートで受験していたのですが、デジタル化(?)の流れで試験の方法も変わってきているようですね。
CBT方式とは「Computer Based Testing(コンピュータ ベースド テスティング)」の略称。
コンピュータを使った試験⽅式のことです。テストセンターと呼ばれる試験会場にて受験します。
IBT方式(自宅や会社でご自身のPCで受験する試験方式)です。
試験は年に2回。IBTとCBTで申し込み期間、受験期間が異なりますが同じ回で両方の受験はできません。
自宅で受けられます。会場まで行かなくていいので楽ですね。
この記事を書いている10月末。
今から一生懸命頑張れば合格できるかも??
第42回の2級・3級の受験は11月から申し込みが開始します。
試験の内容
看護師は福祉住環境コーディネーター2級・3級を取得しておくと十分だと思います。
基礎は3級、実践は2級の内容です。
3級と2級のダブル受験もおすすめ
福祉と住環境の関連分野の基礎的な知識について の理解度を確認します。
対象 住宅メーカー、不動産、福祉用具、工務店等の 営業担当者自宅の新築やリフォームを検討している方等
3 級レベルの知識に加え、福祉と住環境等の知識を 実務に活かすために、幅広く確実な知識を身につけ ます。また、各専門職と連携して具体的な解決策を 提案できる能力を求めます。
対象 建築士やケアマネジャー、福祉用具専門相談 員、介護福祉士、作業療法士、理学療法士な ど、専門分野+αの知識を身に付けたい方等
資格取得にかかる費用
受験には試験料と公式テキストや参考書などの費用がかかります。
IBT方式 | 受験料 |
3級 | 5500円 |
2級 | 7700円 |
CBT方式ではさらに事務手数料が取られるようです。その点では以前より受験しにくくなりましたね
実際受験した感想と勉強時間
試験はなんとなくわかったけど、どんな問題が出るの?
受験するには、合格したいですし、どのくらい勉強が必要なのかも気になりますよね。
豆大福餅が実際に勉強し、受験した時の感想だよ。
参考になれば嬉しいです。
感想
豆大福餅は3級・2級を一緒に受験しました。豆大福餅が受けた時はIBT方式ではなく、現地で行ったので少し違うかもしれませんが試験内容は変わっていません。
2級が合格できるよう勉強しておけば3級は問題なく合格できるでしょう。
3級合格率は毎回6割前後、2級の合格率は4割前後といったところです。
3級は看護学生におすすめ、2級は看護師におすすめです。全体の70%が正解ならば合格できるので、医療分野で大きく落とさなければ多少、他の分野で落としても合格点に届く可能性はあります。
福祉や医療、福祉用具は看護師の馴染みのある分野ですね。
福祉は介護保険が中心になってきますし、医療は国家試験の必修レベルと思ってもらったらイメージがつきやすいかもしれません
しかも国試のようなめんどくさいくて実際にはほぼ使わない統計、看護理論も統計も出てきません。
病気中心なのでここは満点をとって苦手分野をカバーしたいですね
過去問に挑戦
❶胸髄損傷では両上肢は制限されるが、両下肢は正常である ○か×か
❷慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症などに伴う認知症は、原因疾患を治療しても認知症が治るわけではない ○か×か
正解:❶× ❷×
勉強時間
受験を決めてから試験まで二ヶ月もなかったよ。
でも合格できたのは苦手分野の勉強に時間を使ったから
仕事終わってから2時間や休日に時間を作って勉強をしました。
一番はじめにテキストを初めから最後までざっと全体を読むことを行い、大体の試験の範囲を確認。
その中で自分の苦手な範囲(知識が少ない分野)は圧倒的に建築分野であることを把握しました。
人によって勉強時間は変わるかもしれませんが、特に苦手だった建築分野を中心に勉強を行いました。
試験一ヶ月前になって福祉用具➡︎福祉➡︎医療の順に勉強を進めていきました。
公式テキストも読みましたが、ユーキャンの速習レッスンの方がわかりやすかったのでほぼユーキャンの速習レッスンを勉強していました。
HPに過去の問題が掲載されているのでどんな問題が出るのか参考に出る問題を重点的にするのは国試も一緒ですね。
おすすめテキスト
実際に勉強に使ったテキストはこれです
福祉住環境コーディネーターのテキストは公式テキストとユーキャンなどの会社が出しているものがあります。
公式テキスト、問題集、予想問題集、過去問題集、一問一答などがありますが一冊全体がのったテキストがあり、さらに必要あれば他の参考書も購入する方がいいかもしれません
しっかり勉強し福祉用具を取り扱う会社で働きたい方は、資格の講座などでみっちり学ぶのもおすすめです。
公式テキスト
ユーキャン
個人的には一問一答まではいらないかなーと思います。
まとめ
何か新しい知識を得るのに、資格試験は有効な方法です。
福祉住環境コーディネーターは医療と福祉、建築の幅広い知識を手に入れることができるので違う視点で看護ができるようになリマス
患者さんをいろんな視点でアセスメントでき、その人にあう環境を提供できたらもっと住みやすい生活環境になりQOLの向上ができます。
高齢者や障害者の活躍や活動の場を広げるのがこの福祉住環境コーディネーターです。
興味を持ってくれた方がいたら、ぜひテキストを手に取ってみてくださいね。
東京商工会議所HP:https://www.kentei.org/fukushi/kaitou.html
ケアマネ向けの福祉用具の選び方が参考になるHP:ケアマネドットコム
またいろんなスキルアップの情報を発信していきますね。
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